おすすめ♡恋愛映画 〜運命の人“ツインレイ”かも?〜#05「めぐり逢えたら」(1993) のレビュー(??)vol.5

CINEMA-2

レビュー(??)vol.5

ストーリーについて(つづき)

※ネタバレあり (鑑賞後に読むことをおすすめします)

39 (ボルチモア)ボルチモア・サン新聞社・オフィス
同僚のベッキーから、ラジオ番組での“シアトルの眠れぬ男”の一件を詳しく調べるよう提案を受けていたアニーは、自身のプライベートな興味からも、本格的にサムの特定に乗り出します。身元の特定はあっけなく進み、サムの写真を秘密裏に入手するように探偵社へ依頼を出します。アニーが新聞社の記者という設定ゆえに、このあたりの事務的な流れはスムーズです。

38 (シアトル)サムの家・リビング
ジョナとベビーシッターのクラリスがTVを観ています。デートに出かけるために緊張して焦っているサムに、新しく来たラブレターを開封したジョナが1通を気に入って、サムに薦めます。その手紙がアニーからの手紙ですが、サムは全くジョナの訴えを相手にせず出かけてしまします。
ちなみにクラリスを演じているのは、地元のウエイトレスをしていた全くの素人らしいのですが、独特の風貌で、メインの2人との距離感と存在感が絶妙、この役にピッタリです。

39 (シアトル)レストラン
ヴィクトリアとデートしているサム。久々の女性とのデートに落ち着かずソワソワしています。対して、ヴィクトリアは以前からサムに興味があったようで、前のめりな様子です。
このデートの様子を、アニーが依頼していた探偵が盗撮しています。

このレストランは、「ダリア・ラウンジ」というレストランで、現在は「ダリア・ベーカリー」と名前を変え、内装も変わってしまったようです。トリプル・ココナッツクリーム・パイが有名だそうです。

Dahlia Bakery
2001 4th Ave, Seattle, WA 98121, United States

40 (シアトル)市場
サムとジョナが、市場で待ち合わせたヴィクトリアと合流します。
ここは、30で出てきたパイクプレイス・マーケットの中です。エフロン監督も市場の雰囲気がとても気に入っていて、ここで撮影したいという希望があったようです。港沿いの市場で、魚介類の販売が市場の顔、エフロン監督は売られているたくさんのカニを見せたかったそうで、ジョナが触って遊んでいる様子を芝居に入れています。

Pike Place Market
85 Pike St, Seattle, WA 98101, United States

41 (シアトル)サムの家・ダイニング/キッチン
ヴィクトリアの手料理でディナーを終えた3人、片付けながら談笑しています。ジョナは、ヴィクトリアを気に入らなくて、拒否反応を見せています。
サムも表向き楽しそうに会話を合わせますが、内心ではあまり興味のない様子が表情の奥にあります。ただ、ジョナが夜に夢でうなされたことも受けて、ジョナに母親が必要という思いからも、サム自身の感情よりも現実として状況を変えていこうという考えで努力している行動です。
「ポテト〜」のくだりは、再婚して継子との関係を経験しているデリア(共同制作/エフロン監督の妹)が実際に言われたことのあるセリフだそうです(…苦笑)。

42 (シアトル)サムの家・外〜リビング/ダイニング
サムとヴィクトリアが家の外で談笑しながら、流れでキスをします。ヴィクトリアを気に入っていないジョナは、それを目撃すると慌ててラジオ局の「ドクター・マーシャのお悩み相談」に電話をします。

43 (ボルチモア)アニーの家・寝室
アニーとウォルターが寝ているところ、電話がかかってきます。ベッキーからの電話で「ラジオを聞いて!」と言われたアニーは、急いで階下に向かいます。

44 (ボルチモア)アニーの家・キッチン
アニーがラジオをつけると、ジョナが「パパがキスしてる。どうしよう!?」と話しています。アニーも気が気ではなく、ウォルターにバレないようにラジオを持って物入れに隠れます。

45 (シアトル)サムの家・リビング/ダイニング
ジョナは、電話口のドクター・マーシャの説得に納得せず電話を切ると、「アー!!」と大声をあげてサムとヴィクトリアの注意を自分に向けて中断させます。

46 (ボルチモア)アニーの家・キッチン
ジョナの「アー!!」を引き継ぐように、アニーが突然物入れのドアを開けられたショックで叫びます。

47 (シアトル)サムの家・リビング/ダイニング〜階段
ジョナが嘘の言い訳をして、サムに叱られながら階段を上がっていきます。

48 (ボルチモア)アニーの家・キッチン〜階段
アニーがウォルターに嘘の言い訳をしながら、階段を上がっていきます。

〈ツインレイ・ポイント〉“シンクロニシティ”
同じ時間に同じような行動や経験をしている、というのをこの場面でも登場させています。「ツインレイ」という具体的な言葉での概念がなかった当時に、こうしたシンクロニシティを意識して使っているのが興味深いです。遠距離でお互いを知らないという設定上、この“シンクロニシティ”を採用したのは、運命のつながりを感じさせるのにとても効果的です。

49 (ボルチモア)アニーの家・寝室
アニーがベッドで物思いに耽っています。

50 (シアトル)サムの家・ジョナの部屋
ジョナがベッドで物思いに耽っています。

51 (シアトル)ジェシカの家・キッチン
ジョナがジェシカに、アニーからの手紙を見せています。ジェシカも特別な直感を感じて、「返事を出して」とジョナに勧めます。

〈ツインレイ・ポイント〉“協力者”
ジェシカは、ジョナを強力にサポートします。運命の2人の協力者の一人です。

52 (ボルチモア)ボルチモア・サン新聞社・ベッキーのオフィス
ベッキーは権限のある役職で、“シアトルの眠れぬ男”の記事の取材でシアトルに出張を申し出るアニーに許可を出します。

53 (シアトル)ジェシカの家・表
ジェシカがジョナと書いたアニーへの手紙を郵便受けに投函します。

54 レストラン「コロニアル・クラブ」・表
アニーがシアトル出張予定を、ウォルターに伝えています。

55 アメリカの立体地図
アニーのボルチモアからシアトルへの移動ルートを表現しています。

56 飛行機の機内
アニーが、ウォルターに嘘をついてシアトルのサムに会いにいくことに罪悪感を感じながら、機内食のスナックを食べています。

57 (シアトル)空港・搭乗口
出張するヴィクトリアの見送りに、サムとジョナが来ています。ジョナはヴィクトリアに見せつけるように興味のない態度を繰り広げています。ヴィクトリアが去って、サムがジョナを諭す話をしています。
「この世に、“完璧”なんてものはないんだよ。」と言ったその瞬間に、搭乗口から出てくる客の群れの中のアニーが目に飛び込んできます。
アニーは全く気付かぬ様子で歩き去りますが、サムは目を離すことができず、ジョナを連れてアニーの後を追い始め、人混みの中で見失ってしまいます。

サムが初めて見るアニーのカットは、狙いでわずかにスローモーションにしたそうです。
美術監督は、この場面まで「赤」の色を使うのを抑え、空港ですれ違うサッカー選手の一団の赤いユニフォーム、この後に出る赤いレンタカーなど、運命の2人が直接出会うタイミングで一気に雰囲気を盛り上げていく工夫をしています。

〈ツインレイ・ポイント〉“初対面の特別な感覚”
サムはアニーが目に飛び込んできた時に、特別な感覚を経験しているのがわかります。よく聞くように、「雷に打たれたようにビビッときた」とか「以前に会ったことがあるような懐かしさを感じた」とか、何かしらのインパクトある体験です。

58 (シアトル)レンタカーの中
赤いレンタカーを運転しながら地図を見ているアニー(←危ない…)。

BGM: “A Wink And A Smile” HARRY CONNICK JR.

59 (シアトル)街の通り
アニーの車が走っています。シアトルのランドマークのひとつ、スペース・ニードルが見えます。

Space Needle
400 Broad St, Seattle, WA 98109, United States

↓ Western Ave.+ John St. この辺りからのカットですね。

60 (シアトル)道路脇
車を停めるアニー。

61 (シアトル)サムの家・外
サムを訪ねるアニー。ちょうど小さなボートに乗って去っていくサム親子の後ろ姿を見かけます。

62 (シアトル)道路脇
車に乗り込むアニー。

63 (シアトル)橋の上
沖のボートを見ながら、車で追うアニー。
サムの家は、実際には湖に浮かんでいますが、ここでは映像の効果を狙って、海に出る設定にしたそうです。

64 (シアトル)ビーチ沿いの道路
車を停めるアニー。
ここは、シアトルのアルキ・ビーチというところです。

Alki Beach
Seattle, WA 98116, United States

↓ Alki Ave. SW + 58th Ave. SW
アニーが車を停めたのはこの辺りですね。

65 (シアトル)ビーチ
ビーチで遊ぶサムとジョナ。

66 (シアトル)ビーチ沿いの道路脇の建物
ビーチで遊ぶサム親子を見ているアニー。

67 (シアトル)沖のボート
ボートで去っていくサム親子。

68 (シアトル)ホテルの一室
ベッキーに電話をしているアニー。サムに話しかけられなかったこと、現実的に考えると自分の行動が理性的ではないことへの不安を打ち明けますが、ベッキーはアニーを肯定する助言をします。

〈ツインレイ・ポイント〉“協力者” “思考(=エゴ)の声に惑わされない”
ベッキーのように、ありのままの自分を受け入れてくれる親友は、心強い協力者です。この映画を観ていると、たくさんの人が直接的、間接的に2人がめぐり逢う道へつながる協力をしています。いろんな奇跡や偶然が重なってゴールに向かっていくのが「運命」を感じさせますね。
また、アニーは思考と魂の声の間で揺れ動いている状態ですが、ベッキーの助言はその境界を超えていこうとするアニーの後押しになっています。

つづきは次回

R♡今日も愛してる
Solo Penguin

04.24.2024

おすすめ♡恋愛映画 〜運命の人“ツインレイ”かも?〜
映画『めぐり逢えたら』のレビュー(??)vol.4こちら
映画「めぐり逢えたら」(SLEEPLESS IN SEATTLE / 1993) の作品紹介こちら

タイトルとURLをコピーしました